OldRoll Web は、2020 年に公開したカメラ・写真編集アプリ OldRoll をブラウザーで使える形にした、写真の美しさを追求するオンラインエディターです。Android と iOS での長年の開発経験を生かし、培ってきたフィルム調の表現やレトロな写真フィルターを Web に広げています。

これまでに OldRoll のユーザー数は約 1 億人に達し、撮影・編集された写真や動画は累計 30 億件を超えています。Google Play だけでも、累計ダウンロード数は 1,000 万件を突破しました。そうした創作とともに、インスタント、使い捨てフィルム、レトロなデジタルなどのカメラスタイルや、写真に自分らしさを加える編集ツールも充実してきました。

OldRoll はアプリストアでも評価され、OPPO アプリストアの第 183 回至美賞や、Xiaomi アプリストアの金米賞第 346 回に選ばれました。Google Play のレトロな美学を紹介する特集 “Analog aesthetics for the digital age” にも掲載されました。

これらのフィルターを支えているのは、長年のカメラ開発です。ここでは代表的なスタイルと、その表現を生み出す開発の取り組みをご紹介します。

OldRoll を代表するフィルターとカメラシリーズ

OldRoll の代表的なフィルターは、特徴的な色彩と具体的なカメラ体験を結び付けています。モバイル版では、インスタントシリーズの INS P と INS G、ポートレートに適した G7X、レトロなデジタルの質感を持つ CCD Z などが代表例です。それぞれに独自の写真表現があります。

インスタントシリーズ

INS P は、OldRoll の初期から多くのユーザーに親しまれてきたカメラです。茶色がかった色調のポートレートとインスタント写真風のフレームが、印象的な表現を生み出します。写真の周りの余白には、日付や落書き、覚えておきたいひと言を残せます。

その後登場した INS G は、中国のユーザーに人気を集めました。3D モデリングで小さなボディーを表現し、自撮りミラー、拡大できるファインダー、複数の印画紙を備えています。仕上がった写真だけでなく、カメラそのものも楽しさの一部です。

色彩、ファインダー、印画紙が一体となってカメラ体験をつくること。それが OldRoll のレトロカメラフィルターの設計で大切にしている点です。アプリでは印画紙に落書きをしたり、写真の裏面を編集したりして、自分らしい表現を加えることもできます。

ある App Store ユーザーは、モバイル版の体験について次のように評価しています。

“As a long time vintage camera user and collector, this one is a solid and fun app.”

引用元:App Store のユーザーレビュー。日本語訳:「長年ビンテージカメラを使い、集めてきた私にとって、このアプリはしっかりとした作りで、楽しいものです。」

使い捨てフィルムシリーズ

OldRoll の使い捨てフィルムカメラは、色彩、コントラスト、粒状感を組み合わせて、使い捨てカメラらしい写りを表現します。TOY シリーズはさまざまな表現を、JELLY は日中と暗い環境に合わせた 2 種類のフィルムスタイルを提供します。

TOY シリーズ

TOY シリーズには、柔らかく控えめな色、明るく鮮やかな色、個性的な青紫の色調があります。

カメラ/プリセット表現の特徴おすすめの場面
TOY K澄んだ柔らかな色調、きめ細かな粒状感日常の写真、柔らかな光の中のポートレート
TOY S明るい画面、低めのコントラスト日中の場面、日常のスナップ
TOY F(F01)明るく鮮やかな色彩食べ物、旅行、色彩豊かな日常の瞬間
TOY F(F02)青紫の色調、色分散の効果夜景、実験的な表現

JELLY

JELLY は透明なボディーを採用し、日中と暗い環境で異なる外観を見せ、それぞれに対応する 2 種類のフィルムスタイルを備えています。ファインダー内の露出表示が、その場の光に合わせた撮影を助けます。

デジタル・CCD カメラシリーズ

レトロな写真の記憶は、フィルムの時代だけに限りません。中国で人気を集めた G7X は、特にポートレートや動画に適しています。露出やホワイトバランスの操作も、写真を仕上げる体験の一部になります。

CCD シリーズは、レトロなデジタル写真のさまざまな側面を表現します。CCD は低感度での澄んだ画面と落ち着いた色彩が特徴です。CCD Z は彩度が低く、ノイズが目立ちやすいため、ポートレートや街の風景に向いています。海外でも注目され、ステッカーで飾られたボディーはユーザーの投稿でも印象的な存在になりました。

ほかのカメラは、デジタル撮影とフィルムの色彩を結び付けています。FXS は色の傾向が異なる 4 種類のフィルムプリセットを提供します。GRX はストリート写真を意識し、低い彩度とコントラスト、青や緑の表現で独自の雰囲気をつくります。

こうした蓄積は、Super 8 や DCR などの動画表現にも広がっています。近年は RAW 撮影・編集、LOG 動画、フィルムラボのクリエイティブツールにも取り組んでいます。Scanner は実物のインスタント写真をデジタルアルバムに取り込む機能です。OldRoll はカメラ体験の再現から、写真や動画の撮影・編集・保存を楽しむさまざまな方法へと広がってきました。

継続的なアップデートもユーザーに伝わっています。ある App Store ユーザーは次のように書いています。

“Plus, new cameras get added periodically. Seriously good job by developers, you can really tell the work that went into this app as a whole.”

引用元:App Store のユーザーレビュー。日本語訳:「さらに、新しいカメラも定期的に追加されます。開発者の仕事は本当に素晴らしく、このアプリ全体に注がれた労力が伝わってきます。」

クリエイターの投稿を通じて、こうしたスタイルを目にする人も増えています。TikTok クリエイター @originalparadigms による OldRoll の動画は 5.5 万件を超える「いいね」を獲得しました。Instagram では、@itsaradhyaaaa による OldRoll の紹介が、インスタント写真の暖かな色調、35mm フィルムの粒状感、使い捨てカメラの効果を取り上げ、約 4 万件の「いいね」を集めました。

OldRoll のフィルターはどのように開発されるのでしょうか?

OldRoll のフィルターは、プロの写真家と開発チームが共同で制作しています。実際のカメラで撮影した写真を参考に、さまざまな場面や光の条件で比較を重ね、表現を磨きます。継続的な研究開発に関連して、複数の特許も出願しています。

実際の写真表現を参考にする

実際のカメラの写りは、具体的な研究対象になります。色をどう表現するか、明部と暗部がどうつながるか、質感が写真全体にどう影響するか。こうした観察から、デジタルの効果へ置き換える際に残すべき特徴を判断します。

たとえば、フィルムフィルターにおいて、粒状感は要素の一つにすぎません。色彩、コントラスト、柔らかさの関係も仕上がりの印象を変えます。暖色を重ねるだけでは、インスタントのポートレートと使い捨てフィルムのスナップの違いは表現できません。

開発チームは実際のカメラの写りと既存の色処理手法を研究し、独自のエフェクトアルゴリズムを開発します。プロの写真家は、肌の色が適切か、参考写真の特徴が画面全体に残っているかなど、最終的な表現の判断に加わります。

さまざまな場面と光で比較を重ねる

屋内、屋外、弱い光、強い光などの環境や、多様な色彩の場面で効果を比較します。これまでの色彩テストでは数千枚の画像を扱ってきました。一つの処理方法は、より多くの写真で確かめる必要があります。

同じ色の変化でも、肌と植物では影響が異なることがあります。明るい空では階調の変化が見えやすく、暗い場面では質感が目立つことがあります。場面をまたいで比較することで、全体の調和と必要な調整を見極めます。

カメラによって、磨くべき表現も異なります。TOY K の柔らかな色調と CCD Z の目立つノイズでは、判断の基準も変わります。比較を重ねる目的は、ユーザーが撮影するさまざまな写真の中でも、それぞれのカメラらしさを保つことです。

なぜ OldRoll を Web に広げるのでしょうか?

ソフトのダウンロードや端末間の操作の手間を減らし、長年培ってきたフィルターをより多くの人に使ってもらうためです。

  • ダウンロードもインストールも不要: ブラウザーを開いて編集でき、一時的な作業や少数の写真の処理も手軽に行えます。
  • 端末をまたいで使いやすい: パソコンなどで手元の写真を直接編集でき、端末間の転送を減らせます。
  • OldRoll のフィルターの蓄積を生かす: 長年のカメラ設計、フィルター開発、ユーザーの声で磨いたフィルム調やレトロな表現を Web に届けます。

その場での撮影にはアプリが便利です。すでに撮った写真には、ブラウザーから直接使える OldRoll Web のレトロ写真エディターがあります。目的に合わせて入口を選べます。

レトロフィルターから始めよう

OldRoll Web の最初のフィルターコレクションには、フィルムやさまざまな写真の時代から着想を得たレトロな効果がそろっています。

色彩、粒状感、光の関係を大切にするなら、フィルムスタイルから始めてみてください。明るい反射の周囲の柔らかさ、暗部の質感、人物の色彩を観察すると、単に「写真を古くする」より具体的に判断できます。

ほかの写真の時代から着想を得ることもできます。家族のアルバムのスナップと、初期のデジタルカメラで撮ったパーティーの写真は、どちらも懐かしくても雰囲気は異なります。記憶の中の写真を思い浮かべると、今の写真に合う効果を見つけやすくなります。

OldRoll の 90s filter は懐かしい家族アルバムの雰囲気を試す入口になり、Y2K filter は初期のデジタル写真の色彩と質感を表現します。次の手順で、自分の写真にもこうしたスタイルを加えられます。

  1. 写真をアップロード。 編集したい画像を選びます。
  2. 好きなスタイルを探す。 フィルターを見比べ、気に入った効果をクリックして適用します。
  3. 強さを調整。 スライダーを動かし、効果を控えめにも鮮明にもできます。
  4. 写真をダウンロード。 仕上がりに満足したら、書き出して端末に保存します。

一枚の写真から、自分の感性に合うレトロなスタイルを見つけてください。

自分らしいレトロなスタイルを見つけよう

OldRoll のレトロフィルターを見つけて、自分の写真から創作を始めましょう。

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